【ゆる雑学クイズ】本当は怖い?ひな人形のルーツに隠された真実!
皆さんこんにちは!
知らなくても生きていけるような、微妙な雑学をクイズでお届する、【ゆる雑学クイズ】のコーナーです。
今日、3月3日は、「雛祭り」です。
ひな祭りと言えば、日本の伝統行事5節句の一つ「上巳(じょうし)の節句」。一般的には、「桃の節句」とも言われています。
五節句とは、もともと中国(唐時代)の暦法で定められた季節の変わり目「節」が由来で、「奇数が重なると悪いことが起こる」として、避邪の行事を行っていたものでした。
これが、日本の農耕の文化の風習と合わさり、奇数のゾロ目の日に宮中で邪気を祓う宴会が催されるようになったのが「節句」です。
一月七日 → 人日(じんじつ)の節句
三月三日 → 上巳(じょうし)の節句
五月五日 → 端午(たんご)の節句
七月七日 → 七夕(しちせき)の節句
九月九日 → 重陽(ちょうよう)の節句
そんな五節句の1つ上巳の節句(ひな祭り)は何故か怖い都市伝説が多い行事としても知られています。
というわけで、今日の【ゆる雑学クイズ】は
問題
上巳の節句、ひな祭りは本当は怖いの?
ひな人形のルーツに隠された真実!に迫りました。
ひな人形にまつわる怖い都市伝説とは?
ひな人形にまつわる怖い都市伝説とはいったいどのようなものでしょうか。例えば次のようなものがあります。
①ひな人形が動き出す
昔は仏間や床の間などの畳の部屋に飾られる事が多かったひな人形、夜中にそっとひな壇のある部屋をのぞいてみたところ、人形が飾られた場所から動いていたという話はよくあります。
上の段の人形が下の段に落ちていたならまだわかりますが、下の段の人形が上の段にあったり、全く別の場所にあったり、さらには、人形が歩いている姿を目撃したという人もいるのです。
もし、そんな姿を見てしまったら絶叫&トラウマ確定ですよね。
②雛奉り
ひな祭りの起源は少女を山の神に生け贄として捧げる儀式だったという説があります。「雛奉り(ひなほうむり)」の儀式と言い、名前だけ聞いても恐ろしい儀式であることが伝わります。
東北地方のある地域では毎年上巳の節句の時期にこの儀式が行われていました。 村に住む男たちが皆が集って少女を輪姦したのち、泣き叫ぶ少女の腹を鎌で切り裂き、少女の息があるうちに子宮を取り出すというおぞましい儀式だったのです。 誰もが絶句するような悍ましいないようだったため、その儀式は隠語で語り継がれる事となりました。少女を「雛」、生け贄を「奉る」という隠語で表しその儀式は「雛奉り」と呼ばれるようになったそうです。
そしてこの悍ましい行事が、いつの頃からか人間の代わりとして人形を使うようになり、それが今の雛人形の起源にもなったというのです。
③かげ雛(かげびな)
とある地方に「かげびな」とよばれる儀式があるという話です。どこの地方なのか調べてみましたが、特定できませんでした。単なる都市伝説(創作)という可能性もあります。しかし、「火のない所に煙は立たぬ」と言いますし、内容が妙にリアルだったのでご紹介します。
まず、その地方にはひな壇に飾るひな人形の他に、もう一組ひな人形があるとのことです。
・もう一組のひな人形は、紙のようなものでできている。
・その家の家長とその妻のみが扱える。他の者は見てはならない。
・家族の人数分存在する。
といいます。
飾る方のひな人形を、表雛(おもてひな)、飾らない方のひな人形は、かげ雛(かげびな)というのが名前の由来なのでしょうか。
そして、そのかげ雛を用いて何をするのかというと、
・家族が死亡したり縁を切った場合は人形を夜、川に流す
・家族の誰かが病気なった場合、その人形の病気の部分をちぎる
そして、儀式は
・深夜に家長夫婦のみで行う
のだそうです。
「家長夫婦以外の者は見てはならない」というのが何とも恐ろしいですよね。
あまり情報が無いのは、他言してはいけないというルールがあるからなのでしょうか。
もし、「かげ雛」の情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、nazo2.netまでご連絡ください。
②雛流し
この行事は、雛祭りのもとになったといわれる行事で、地域によっては「流し雛」とも呼ばれます。実はこの行事は、nazo2.net編集部がある兵庫県たつの市で、子どもの成長を願いつつ無病息災を祈願する伝統行事としてとり行われています。
雛流しの由来は、中国、漢の時代にさかのぼります。ある家で3人の女の子が生まれましたが、3人が3人とも3日のうちに死んでしまったのです。不憫に思ったその村の人たちは、亡きがらを川の水で清めた後、水に沈めたといいます。
この行事は時を経て、唐に時代に季節の節目に川の水で邪気を祓う「上巳(じょうし)節」という行事になります。そして、上巳節は平安時代に日本に伝わります。
当時の今のように医療が発達していなかったため、妊娠しても、死産してしまったり、出産によって妊婦が亡くなってしまったりすることがしばしばありました。そのため、出産する女性が死なないように枕元に形代(かたしろ)と呼ばれる身代わり人形を置く風習があったようです。 この風習と上巳節が合わさり、身代わりの人形を川に流す「雛流し」に発展したと言われています。これが現在の「雛祭り」のルーツという説が有力です。
「雛流し」の川に流すという行為は、前述した「かげ雛(かげびな)」の行事と一致する部分があります。また、妊婦のための身代わり人形は悍ましい「雛奉り」の儀式に一致する部分があります。このように考えると、上記でご紹介した都市伝説はそれなりの信ぴょう性があるように思えます。
そもそも、人形を身代わりに厄除けや供養を行う文化は世界中存在します。その中には、元々は人そのものを生贄にしていたが、時代や道徳に反するという理由で身代わり人形になったという例が数多くあるのです。
人をかた取った「人形」というものは、どことなく不気味なイメージがある事から、怪談や都市伝説の題材として使われやすいという一面はあります。しかし、ひな人形の様々なルーツを見てみると、ひな人形の歴史がそこそこダークなものであったと考える方が自然です。
というわけで、ゆる雑学クイズ
上巳の節句、ひな祭りは本当は怖いの?
の答えは
本当に怖いでした。
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最終更新日: 2023年3月19日
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