【世界一難しい論理クイズ】って言われてる問題「少女と3人の神様」がパッと見であきらめレベル！

皆さんこんにちは！

naz2.net(ナゾツーネット)では、これまでに「世界一難しいなぞなぞ」や「世界一難しい10回クイズ」など、難問中の難問クイズをたくさん紹介してきましたが、今回また新たな世界一を入手しました！今回入手したのは「世界一難しい推理クイズ」です！

世界一難しい論理クイズとは！

今回入手したのははアメリカの哲学者で論理学者であるジョージ・ブーロスが1996年に発表し、「真に最難関の論理パズル」としてウィキペディアにも掲載されている程の超難問推理クイズです。

まずは、そのクイズの本訳をそのまま掲載します。因みに直訳ではわかりにくいので、後でもう少しわかりやすくしたのものを後に掲載していますので、ここは読み飛ばしてもらっても構いません。

3柱の神様A、B、Cは、それぞれ誰かが真、偽、ランダムです。
真は必ず真実の答えを、偽は必ず嘘の答えを言いますが、ランダムが真実を答えるか嘘を答えるかは完全にランダムです。
あなたは3つのイエス・ノー質問をして、A、B、Cの正体（真か偽かランダム）を決めてください。1つの質問には1柱の神様しか答えてくれません（こちらで質問先A、B、Cの指定は可能）。
神様は私たちの言葉を理解しますが、返答は私たちの言葉ではなく、神の言葉「Da」と「Ja」で返します。
DaとJaのどちらがイエスでどちらがノーを意味するかは分かりません。

どうです？とりあえずあきらめたくなるレベルですよね。これを解くには、最低でも今から数時間は無駄な時間を過ごすことを覚悟しなくてはいけません。下に少しだけ一般的な言葉に置き換えたものを用意しましたので、まずはそちらでチャレンジしてください。それでもある程度時間はかかると思いますので、お急ぎの方は一旦このページを「お気に入り」に入れて後日ごゆっくりとどうぞ。

少女と3人の神様

上記のクイズをわかりやすくするために少しだけ肉付けした物がいわゆる「少女と3人の神様」と言うクイズ（バージョン）です。

真実の神、偽善の神、混乱の神という3柱の神がいました。

真実の神は必ずに真実を語ります。
偽善の神は必ずに嘘をつきます。混乱の神はランダムで真実を言ったり嘘をついたりします。

少女はこれから、「はい」か「いいえ」で答えられる質問を3回行って、3柱の神の正体を完全に特定しなければいけません。

各質問はそれぞれ1柱の神に対して行います。質問ごとに相手を変えることはできます。

質問に対して3柱の神は「ダー」「ヤー」という返事をします。

「ダー」「ヤー」は「はい」「いいえ」を意味しますが、「ダー」「ヤー」のどちらが「はい」「いいえ」なのかは分かりません。

神は互いの正体を知っています。うまく質問して3柱の神の正体を特定することは出来るでしょうか。

nazo2.netスタッフもチャレンジしてみました。とりあえずあきらめたくなるこの問題には、3つのあきらめポイントが存在します。

あきらめポイント①「ダー」と「ヤー」

「正直村とうそつき村」等の真実あるいはウソしか言わない人物に質問をする推理クイズに似ていますが、その返答がなんと「ダー」と「ヤー」。
どちらが「はい」でどちらが「いいえ」なのか分からないという点がまず一つ目のあきらめポイントです。しかし質問の出し方によって100%正解になる解答が存在します。

あきらめポイント②「混乱の神」

この手の推理クイズに、気まぐれで「真実」を言うか「ウソ」を言うかがわからない存在がいるなんて信じられません。混乱の神がいる時点で、質問をする無意味さを突き付けられてしまいます。しかし、逆に言えば「この混乱の神をどう扱うか」がこのクイズの大きなポイントになります。

あきらめポイント③「質問が3回だけ」

不確定要素が多すぎるにもかかわらず、質問が3回だけだなんて信じられません。3回目の質問を終えた段階で、3人の神の正体を把握することなどできるのでしょうか。

あきらめポイントからヒントを得る

と、まあこんな感じであきらめポイント満載なこの問題ですが、各あきらめポイントごとに正解に近づくヒントが隠されています。

①「ダー」と「ヤー」は、どちらが「はい」でどちらが「いいえ」かわからない。ということは
「ダー」と「ヤー」は、どちらが「はい」でどちらが「いいえ」か知る必要は無い。

①気まぐれで「真実」を言うか「ウソ」を言うかがわからない存在がいる。ということはまずは、混乱の神かそうでないかを特定する必要がある

①2択の質問が3回だけ。ということは、 2回目の質問で、1人の神の正体を把握する必要があるという事になります。

この考え方でnazo2.netのスタッフは見事正解を導く事ができました。

解き方のポイント解説

どうでしょう？皆さんはここまででこの問題の解き方はわかりましたか。答えはこの記事の最後に掲載しますが、解き方のポイントをもう少し解説します。

まず、最初の質問ですべきことは「混乱の神」の特定です。なぜなら、「混乱の神」の証言は当てにならないからです。2つ目3つ目の証言から確実にヒントを得るためには、「真偽」がぶれない真実の神か偽善の神に質問をしなくてはいけないのです。そのために、一つ目の質問は、「混乱の神」を特定できる物にします。つまり手順はこうです。

質問① 乱神ではない1人を特定する
質問② 真神か偽神を特定する
質問③ 最後の1人を特定する

ここから解答となります

ここからは解答となります。解答もそれなりに長いですのでついて来てくださいね。

まず、3柱の神は特定できていないので仮にA,B,Cとしておきます。

1つ目の質問

1回目の質問の目的は、先に説明したように最優先されるべき「混乱の神」の特定ですが、3柱の中から「ダー」と「ヤー」の2択の質問で、1柱を特定することはできません。しかし、「少なくとも混乱の神ではない1人」を特定することができます。2択で3分の1は特定できませんが、「混乱の神かそうでないか」の2分の1と考えればよいのです。

最初は誰に聞いても同じなので、Aに質問しましょう。

聞き方はこうです。「『Bは混乱の神ですか？』と聞いたらあなたは『ダー』と答えますか？」

その結果答えが『ダー』ならCが、『ヤー』ならBが、混乱の神ではない神となります。わからない人は下の説明を何回か読んで頭の中を整理してくださいね。

答えが『ダー』なら
答えが『ダー』の場合、可能性が2つあります。
Aが真実の神か偽善の神の場合、Bは混乱の神です。
もし、Aが混乱の神だった場合は、答え有効ではありませんので、Aが混乱の神の可能性も残りますが、答えが『ダー』の場合、Cは確実に混乱の神ではありません。

答えが『ヤー』なら
「『ダー』と答えますか？」と聞いて『ヤー』と帰ってきた場合は、『Bは混乱の神』が否定されたことになり、Bは混乱の神ではないということが確定します。

1つ目の質問で見事、混乱の神でない神を１柱特定できました。